あっという間に11月も半ばを過ぎ、
今年もあと1ヶ月ちょっととなってしまいました。
1日に出来ることは限られているからこそ、
気持ちが焦りますね。。。
さて、秋と言えば「
芸術の秋」
『フェルメール展』が話題に上ることが多いようですが、
私は、昨日まで開催されていた『大琳派展』を堪能しました。
お目当ては『風神雷神図屏風』
有名なのは、俵屋宗達、尾形光琳の作品ですが、
他に酒井抱一、鈴木其一の作品が展示され、
一度に4つの『風神雷神図屏風』を見ることが出来ました。
実はHPをチェックする迄、
4つも『風神雷神図屏風』が有ったなんて、
知らなかったのですが、
並べ比べることで、その成り立ちや、
混同しがちだった宗達の作品と、光琳の作品の違いを、
認識することが出来て、良かったです。
琳派展は、尾形光琳の生誕350周年を
記念してのイベントなので、主役は当然、光琳なのですが、
一派の継承者達に「いつか絶対、自分も描いてやる!」
という刺激を与え続けた作品という意味でも、
断然、宗達の『風神雷神図屏風』が好きですねぇ〜。
そもそも宗達の『風神雷神図屏風』は、
京都・建仁寺の所蔵なのですが、
現在は京都国立博物館に寄託されています。
なので、建仁寺で見られるものはレプリカ。
期待に胸を膨らませて見に行ったのに、
ガッカリさせられた記憶があります。
そして、京都国立博物館でも、平常展示されていないので、
実際には、なかなか見ることが出来ないものなのでした。
だから、それを目の前にした時、
「長かったぁ〜。遠かったぁ〜」という実感が沸きました。
後世にも伝えたい至宝だからこそ、大切に保管されている
宗達の『風神雷神図屏風』
それだけに素晴らしかったです。
それから、かつて京都の養源院で見た
宗達の「杉戸絵」も展示されていたのですが、
時を経て見ると、印象って随分変わるものなんですね。
動物園なんてない時代、
実際に目にしたことがないであろう生き物達を、
描いたというその想像力の素晴らしさ、逞しさ。
思い付くことは出来たとしても、
それを持続し続けて、作品として仕上げる迄には、
ものスゴイ情熱、忍耐力が要ったと思うのです。
改めてスゴイなぁ〜と感服。
光琳の下絵やデッサンなども展示されていたのですが、
実に丁寧で、細かく、生真面目さが伝わって来る程、
綺麗に描かれていました。
何事においても手を抜かない人で有り、
チャンスや”瞬間”の尊さを、知っていた人なんですね。
そういうものが、
我々現代人には欠けているのかも知れません。
私達は余りにも物質的に恵まれ過ぎていて、
手を伸ばせば、欲しい物がスグそこに有るのですから、
想像力も貧困になってしまいます。
同時に、それらを手に入れたり、維持するためには、
あくせく働かなければいけない、という悪循環が生じています。
特に今年になってから、不況感が加速していることもあり、
皆、殺伐としがちです。
でも、こんな時だからこそ、先人達に見習って、
少しでも精神的に豊かな日々を送りたいな、と感じました。
何よりも、あんなに素晴らしい作品達を、
見ることが出来た幸せに、感謝なのでした。
posted by マティア at 11:52
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